“知る”ことから始めよう!自己を知り、社会・仕事を知る5つのステップ
「私は何の仕事をやりたいのだろう?」「今の私は何ができるのだろう?」「私はどんな大人(社会人)になりたいのだろう」。就職活動において、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
株式会社マクロミルの調査(2014年)によれば、就職活動で「(とても+少し)悩んでいる」と答えた人に何が悩みかを聞いたところ、以下の結果が出たそうです。
1位 | 漠然とした不安や焦り | 82% |
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2位 | 自分のアピールポイントがない | 47% |
3位 | 就職活動にお金がかかる | 40% |
4位 | やりたい仕事が見つからない | 36% |
この結果から、悩みの多くは自分自身や将来に対する「見えにくいもの」「見えないもの」が原因となっていることがわかります。私も学生時代、皆さんと同じように自分自身や将来に対して悩み、何かを見つけようとアルバイトに明け暮れたり、海外留学をしたりと様々なことをしました。アルバイトだけでも飲食店3社、コンビニエンスストア4社、宅配2社、引越業、販売員など本当に多くの経験をしたことを今でも覚えています。
そもそも“悩み”とは“(今起きている)心の苦しみ”で、その中身は①不安(何か悪いことが起こらないかと考え、心が落ち着かないこと)や②心配(物事の先行きなどを気にして、心を悩ますこと)がほとんど。①②どちらも「見えにくいもの」「見えないもの」なんですよね。しかしながら、後になってみればこれらは取り越し苦労が多いことを皆さんも過去に経験されているかと思います。
結局のところ、見えにくいものや見えないものにいつまでもとらわれるよりも、それらを見える化し、”知る“ことが悩みを解決する第一歩なのではないでしょうか。
事実、私も様々な経験をしたおかげで自分がやりたい仕事や自分ができることを知ることができ、その後、就職→会社員→起業という道が拓けました。そして今でもまだまだ自分というものを知るために、様々な経験をしながら模索しています。人間、知らないことは選択できません。知ることから選択肢が生まれ、決定でき、新しい一歩が踏み出せるようになります。
どんなに夜も眠れないほど心配しても明日の天気が変わらないことと同じように、悩んでばかりいるよりも自分や社会・仕事を“知る”ことからまずは始めてみませんか?
自己を知り、社会・仕事を知る5つのステップ
1.自己理解〜自分を知る〜
自分という人間はどのような特徴や志向性を持つ人間なのか?
- 自己分析/自分史シートなどを使い、自分はどういう人間かを知ってみましょう。
- 他人からのフィードバック/グループワークを通じ、他人から見た自分を知ってみましょう。
- データの活用/GATBなどのツールを使い、自己を客観的に診断してみましょう。
2.仕事理解〜社会・仕事を知る〜
産業・業界の動向、職種の特徴はどういうものなのか?
- 求人倍率や最低賃金をはじめ、身近な地域の特性を知ってみましょう。
- 職種や業務内容、企業概要を調べ、どのような仕事や企業があるのか知ってみましょう。
3.啓発的経験〜実際に経験する〜
その職業は実際にどういうものなのか?
- 職業体験、アルバイト、ボランティア、インターンシップなどを通じて、仕事のやりがいや職場環境の実態を知ってみましょう。
4.キャリアプランニング〜具体的な課題・行動へ落とし込む〜
どんな将来を歩みたいか?
- ①②③の経験を踏まえ、自分の得意な能力、興味や関心、何をしている時に意味や価値を感じるか知ってみましょう。
- 過去・現在・未来とのつながりから「なりたい自分、望む生き方」を描き、そこに向かって短期(1〜3年後)・中期(3年〜)の目標・プランを立て、何をすべきなのか知ってみましょう。
※これからの作業は進路指導者やキャリアコンサルタントと話し合いながら行うと効果的です。
5.方策の実行〜計画を行動に起こす〜
自分自身への約束を果たせるのか?
- キャリアプランニングで立てた計画を行動に起こしてみましょう。
今、社会(企業)で求められている力
「基礎学力」「専門知識」に加え、今それらをうまく活用し、「多様な人々とともに仕事を行っていく上で必要な基礎的な能力=社会人基礎力」が求められている。
社会人基礎力とは
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